CBC を一緒に読む:HCT・WBC・NEU・血小板
赤血球の割合、白血球総数と分類、血小板数を分け、検体と塗抹標本の注記も確認します。
編集:TengRip · 導読更新:2026-10-25
獣医師による審査は未実施です。診断ではなく報告書を読むためのガイドです。
これらの所見を一緒に読む
各検査が答える問題は異なります。WBC と分類の絶対数を合わせ、機器測定を塗抹標本で確認する必要があるかを見ます。総数が基準内でも全分類が正常とは限りません。
当サイトでは決まった正常値を載せていません。基準範囲は検査機器や方法によって違うため、必ずお手元の報告書の範囲を使ってください。
報告書を整理する手順
- HCT、WBC、分類の絶対数と割合を区別します。
- 血小板凝集、塗抹標本、検体品質の注記を探します。
- 出血、歯肉の色、食欲、元気、発熱、薬を伝えます。
| 検査 | 手掛かりと限界 | 一緒に見る資料 |
|---|---|---|
| HCT / PCV | 血液に占める赤血球の割合で、水分状態も影響します。 | 網赤血球、赤血球指数、蛋白、身体の状態。 |
| WBC | 白血球総数であり、基準内でも分類計数を省略できません。 | 各分類の絶対数、塗抹標本、症状、薬。 |
| NEU | 白血球分類の一つ。割合だけでなく絶対数を見ます。 | WBC、ほかの分類、塗抹標本、症状。 |
| PLT | 止血に関わり、凝集で機器が数を過小評価することがあります。 | 塗抹標本、凝集の注記、再検査、必要な凝固検査。 |
ヘマトクリット(HCT/PCV)
血液のうち赤血球が占める割合で、貧血を判断する主な指標です。脱水で見かけ上高くなり、点滴で低くなることがあります。
何を調べる項目か
ヘマトクリットは、血液全体の体積のうち赤血球が占める割合です。赤血球は酸素を運び、この値が低いと「貧血」です。PCV と HCT は測り方が違いますが、同じことを見ています。猫と犬で範囲が違うので、報告書に印刷された範囲を見てください。
高いときに考えられること
最も多いのは脱水です。血液中の水分が減ると、赤血球の割合が相対的に高くなりますが、赤血球が本当に増えたわけではありません。まれに赤血球が本当に増える(赤血球増加症)ことがあり、低酸素や一部の腫瘍が関係します。
低いときに考えられること
貧血を意味し、原因は大きく 3 つです。出血、赤血球が壊れる(溶血)、骨髄でつくる量が足りない。また、点滴で血液が薄まったり、鎮静薬や麻酔薬で脾臓がゆるんで赤血球を多くためたりすると、一時的に低くなることもあります。
一緒に見ることが多い項目
網状赤血球(骨髄が新しい赤血球をつくっているか)、赤血球指数、総たんぱく。脱水を判断するときは尿素窒素とクレアチニンも見ます。
再診・経過観察の目安
歯ぐきの色が白っぽい、元気がない、呼吸が速いといった様子があり、ヘマトクリットも低い場合は、早めに受診してください。軽度の低下であれば、獣医師がほかの検査で原因を探し、経過観察の計画を立てます。
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白血球(WBC)
免疫を担う血球の総数です。総数よりも「どの種類の白血球」が変化しているかが大切で、猫は病院で緊張すると一時的に増えることもあります。
何を調べる項目か
白血球は体の免疫細胞で、好中球やリンパ球などいくつかの種類があります。総数が増えたり減ったりする原因はさまざまで、臨床の判読ガイドでは、総数だけでなく「どの種類」が変化しているかを見ることがすすめられています。報告書の白血球分画がまさにそれを示しています。
高いときに考えられること
最もよくある原因は 3 つで、ストレス(体内のステロイドホルモンの増加)、興奮(アドレナリンによるもので、猫で特に目立ちます)、炎症です。猫が病院で緊張すると、リンパ球や好中球が一時的に増えることがあり、生後 6 か月未満の子猫はもともとリンパ球が多めです。炎症や感染では、主に好中球が増えます。
低いときに考えられること
重い感染症で白血球が大量に組織へ消費される、ウイルス感染(猫汎白血球減少症、猫白血病ウイルス〔FeLV〕、猫免疫不全ウイルス〔FIV〕など)、骨髄の問題、一部の薬(抗がん剤など)が考えられます。ストレスやステロイドではリンパ球が減ることがよくあります。
一緒に見ることが多い項目
白血球分画(好中球、リンパ球、単球、好酸球など)と血液塗抹の観察。
再診・経過観察の目安
白血球が明らかに少なく、特にワクチン未接種の子猫で嘔吐、下痢、発熱、ひどく元気がないなどの症状もある場合は、早めに受診してください。少し多いだけで元気も食欲も普段どおりなら、獣医師が緊張によるものと判断し、必要に応じて再検査を予定することがあります。
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好中球(NEU)
WBC の合計が範囲内でも NEU が低いことがあります。
関連する病気の確認
炎症、感染、薬、骨髄からの供給などと関係する白血球の一種です。
この指標を見る理由
ホルモン反応でも増えます。減少にも複数の原因があり、病原体は特定できません。
判読上の注意
%NEU だけでなく K/µL の絶対数を見て、WBC と分類を一緒に読みます。
一緒に見る検査
ほかの分類の絶対数、塗抹の形態と未成熟細胞、症状、薬歴。
再診で確認すること
低値が続くか再検査が必要か確認します。発熱、食欲低下、元気消失は早めに受診します。
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血小板(PLT)
出血リスクに関わります。猫の低値は凝集の確認が大切です。
関連する病気の確認
血小板は止血に働きます。真の減少では出血と原因を調べます。
この指標を見る理由
採血後の凝集で装置が少なく数えることがあり、猫では起こりやすい現象です。
判読上の注意
低値だけで凝集や特定の病気は決まりません。PCT が範囲内でも真の減少を除外できません。
一緒に見る検査
塗抹での凝集・数の推定、PLT 再検査、ほかの血球、必要時の凝固検査。
再診で確認すること
数値の確認方法を聞きましょう。出血や急な強い衰弱はすぐ獣医師に連絡します。
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受診時の質問
- 総数と分類に異なる手掛かりはありますか?
- 血小板の低値は確認されていますか?
- 急いで対応する変化と再検査する変化はどれですか?
匿名報告と比較
実際の報告書で読み方を練習 →
3 院所・3 匹の腎臓指標、血糖、膵リパーゼ、血球数を病気の手がかりと結びつけます。
関連アプリ:Chronlo (Google Play · App Store)
関連ガイド
本サイトの内容は参考情報であり、獣医の診断に代わるものではありません。異常が見られたら早めに受診してください。