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実際の血液検査:数値から考える質問

3 匹・3 院所の 4 回分の抜粋で、高低の表示と変化を診療の質問につなげます。

受診理由は定期健診、いつもと違う行動、診断済みの病気の再診などさまざまです。同じ数値でも確認したいことは変わります。血液検査だけで診断、治療や予後を決めることはできません。

飼い主提供の紙の検査結果の写真と照合した抜粋です。飼い主・猫の名前、電話番号、カルテ番号、医師名、院所の住所を除き、原写真は公開していません。整理:TengRip、データ確認:2026-10-14。獣医師による記事の審査は受けていません。

完全な診療記録ではありません。各検査の症状、薬、絶食、水分状態、尿検査や最終診断は未提供なので、糖尿病・腎臓病・膵炎を症例に割り当てません。手書きの過去値は除外し、日付不明の結果はそのまま示します。

どの病気の確認に、どの指標が役立つ?

受診前後の読み方であり、自己診断の表ではありません。

腎機能と CKD

CREA と SDMA は腎機能の手がかりで、BUN にはほかの影響もあります。診断・分類には尿検査、水分状態、安定した再検査が必要です。

糖尿病と緊張による高血糖

GLU は採血時点、FRU は長めの期間を見ます。持続性、症状、尿糖、監測を合わせ、1 回の高値で診断しません。

膵臓の関与

検査法と単位を確認し、症状と画像を合わせます。別の方法や猫を同じ経過として比べません。

貧血と止血の問題

HCT は赤血球の割合、PLT は止血に関わります。網赤血球、塗抹、凝集も見て検体の問題と分けます。

炎症・感染と白血球の変化

WBC は合計、NEU は一部です。絶対数と塗抹は手がかりですが、単独では病原体を特定できません。

症例 A:前後の比較

症例 A は異なる院所・異なる生化学装置での結果です。確認すべき変化を探す比較であり、同一装置での厳密な推移ではありません。変化量だけで病気の進行を判断できません。

症例 A:前後の比較
項目2025-12-222026-01-05
CREA1.7 mg/dL1.8 mg/dL
SDMA13 µg/dL17 µg/dL
BUN27 mg/dL60 mg/dL
HCT50.8 %34.7 %
HGB15 g/dL10.3 g/dL

症例 A

高齢猫:CREA が範囲内でも腎臓の確認は続く

CREA は 1.7 から 1.8 mg/dL で範囲内ですが、後の SDMA 17 と BUN 60 は範囲を超えています。尿の濃縮度と水分状態も合わせて相談します。CREA が範囲内という理由だけで腎臓病を除外したり、この数値だけで CKD のステージを決めたりできません。

HCT は 50.8% から 34.7%、HGB は 15.0 から 10.3 g/dL に変化し、記載範囲内です。変化と採血時の状況を確認しますが、この抜粋で貧血の原因を決めません。

後の GLU 164 は上限 159 より高いものの、1 回では糖尿病と診断できません。持続する高血糖、尿糖、症状と必要な追加検査を確認します。PL 17.6 と QPL 20.9 U/L も範囲を超えていますが、検査法を確かめて症状・画像と合わせます。

獣医師に確認すること

  • 異なる院所の結果はどこまで比較できますか。尿比重、尿蛋白、血圧の結果はありますか。
  • HCT と HGB は同じ装置での再検査や血液塗抹が必要ですか。
  • 血糖と膵リパーゼについて、今の症状に合う追加検査は何ですか。

範囲内・高値・低値は、その報告書の基準範囲との比較だけを示します。健康・診断の意味ではありません。

2025-12-22 · 匿名院所 I

ProCyte Dx / Catalyst One

症例 A — 2025-12-22 — 検査結果の抜粋
項目結果この報告書の基準範囲範囲との比較
RBC10.05 M/µL6.54–12.2範囲内
HCT50.8 %30.3–52.3範囲内
HGB15 g/dL9.8–16.2範囲内
RETIC18.1 K/µL3–50範囲内
WBC6.61 K/µL2.87–17.02範囲内
NEU5.18 K/µL2.3–10.29範囲内
LYM0.59 K/µL0.92–6.88低値
PLT296 K/µL151–600範囲内
SDMA13 µg/dL0–14範囲内
CREA1.7 mg/dL0.8–2.4範囲内
BUN27 mg/dL16–36範囲内
PHOS4.8 mg/dL3.1–7.5範囲内
CA8.9 mg/dL7.8–11.3範囲内
ALB2.7 g/dL2.3–3.9範囲内
ALT58 U/L12–130範囲内
AST41 U/L0–48範囲内
ALKP40 U/L14–111範囲内
Na162 mmol/L150–165範囲内
K3.5 mmol/L3.5–5.8範囲内
Cl122 mmol/L112–129範囲内
PL17.6 U/L0–4.4高値

2026-01-05 · 匿名院所 II

ProCyte Dx / Catalyst Dx

症例 A — 2026-01-05 — 検査結果の抜粋
項目結果この報告書の基準範囲範囲との比較
RBC7.17 M/µL6.54–12.2範囲内
HCT34.7 %30.3–52.3範囲内
HGB10.3 g/dL9.8–16.2範囲内
RETIC10 K/µL3–50範囲内
WBC15.37 K/µL2.87–17.02範囲内
NEU12.57 K/µL2.3–10.29高値
LYM1.07 K/µL0.92–6.88範囲内
MONO1.22 K/µL0.05–0.67高値
PLT506 K/µL151–600範囲内
GLU164 mg/dL71–159高値
SDMA17 µg/dL0–14高値
CREA1.8 mg/dL0.8–2.4範囲内
BUN60 mg/dL16–36高値
TP6.6 g/dL5.7–8.9範囲内
ALB2.7 g/dL2.3–3.9範囲内
GLOB3.9 g/dL2.8–5.1範囲内
Na160 mmol/L150–165範囲内
K4 mmol/L3.5–5.8範囲内
Cl120 mmol/L112–129範囲内
QPL20.9 U/L0–4.4高値

症例 B

成猫:WBC の合計が範囲内でも分類を確認

WBC 4.60 は範囲内ですが、NEU 1.99 は下限 2.30 K/µL より低い値です。絶対数、塗抹、症状、持続性を合わせて確認し、感染や骨髄疾患をこの抜粋で指定しません。

PLT 98 は低値で PCT 0.19% は範囲内です。PCT だけで血小板が十分とは判断できず、塗抹で凝集を確認します。RETIC 58.1 と HCT 48.6% だけで再生性貧血とも決めません。

CREA 2.3 は上限 2.4 に近い値ですが、SDMA と尿検査は未提供です。未提供は正常とは違います。PL 0.8 U/L はこの報告書の範囲内であり、別の猫との比較を回復の推移には使えません。

獣医師に確認すること

  • 血小板の凝集はありましたか。数を確認する再検査は必要ですか。
  • NEU の低値は持続していますか。白血球分類の再検査は必要ですか。
  • この猫の過去の CREA、尿検査、SDMA はありますか。

範囲内・高値・低値は、その報告書の基準範囲との比較だけを示します。健康・診断の意味ではありません。

2026-08-19 · 匿名院所 III

ProCyte Dx / Catalyst One

症例 B — 2026-08-19 — 検査結果の抜粋
項目結果この報告書の基準範囲範囲との比較
RBC10.2 M/µL6.54–12.2範囲内
HCT48.6 %30.3–52.3範囲内
HGB15.8 g/dL9.8–16.2範囲内
RETIC58.1 K/µL3–50高値
WBC4.6 K/µL2.87–17.02範囲内
NEU1.99 K/µL2.3–10.29低値
LYM2.34 K/µL0.92–6.88範囲内
MONO0.09 K/µL0.05–0.67範囲内
EOS0.14 K/µL0.17–1.57低値
PLT98 K/µL151–600低値
MPV19 fL11.4–21.6範囲内
PCT0.19 %0.17–0.86範囲内
GLU136 mg/dL74–159範囲内
CREA2.3 mg/dL0.8–2.4範囲内
BUN28 mg/dL16–36範囲内
TP7.6 g/dL5.7–8.9範囲内
ALB3.4 g/dL2.2–4範囲内
GLOB4.2 g/dL2.8–5.1範囲内
ALT72 U/L12–130範囲内
ALKP62 U/L14–111範囲内
Na159 mmol/L150–165範囲内
K3.6 mmol/L3.5–5.8範囲内
Cl116 mmol/L112–129範囲内
PL0.8 U/L0–4.4範囲内

症例 C

別の成猫:まず検査名と単位を確認

PLT 104、NEU 2.04、PCT 0.16% は記載範囲より低い値です。同じ病気の証拠とせず、症状、塗抹、再検査で確認します。

SNAP fPL は Normal という定性結果です。U/L に換算して PL や QPL と比較することはできません。TT4 1.9 µg/dL は範囲内ですが、年齢・症状・ほかの病気も判読に関わります。

写真には明確な検査日がありません。カルテ番号から日付を推測せず、ほかの猫の経過に混ぜません。

獣医師に確認すること

  • 低い PLT と NEU はどう確認しますか。
  • SNAP fPL の結果で当時の受診理由に答えられましたか。
  • 症状が続くときは何を再検査しますか。

範囲内・高値・低値は、その報告書の基準範囲との比較だけを示します。健康・診断の意味ではありません。

日付未提供 · 匿名院所 II

ProCyte Dx / Catalyst Dx / SNAPshot

症例 C — 日付未提供 — 検査結果の抜粋
項目結果この報告書の基準範囲範囲との比較
RBC9.68 M/µL6.54–12.2範囲内
HCT46.3 %30.3–52.3範囲内
HGB15.4 g/dL9.8–16.2範囲内
RETIC26.1 K/µL3–50範囲内
WBC5.74 K/µL2.87–17.02範囲内
NEU2.04 K/µL2.3–10.29低値
LYM3.18 K/µL0.92–6.88範囲内
PLT104 K/µL151–600低値
PCT0.16 %0.17–0.86低値
GLU138 mg/dL74–159範囲内
SDMA9 µg/dL0–14範囲内
CREA1.4 mg/dL0.8–2.4範囲内
BUN26 mg/dL16–36範囲内
TP7.3 g/dL5.7–8.9範囲内
ALB3.5 g/dL2.2–4範囲内
ALT46 U/L12–130範囲内
ALKP40 U/L14–111範囲内
TT41.9 µg/dL0.8–4.7範囲内

SNAP fPL: Normal · 定性検査

ほかに提供された資料

腹水の検査 1 枚、犬猫の基準値の説明 2 枚、処方・会計明細 1 枚もあります。腹水は別の検体なので、その蛋白・尿素・細胞数を血液の推移に混ぜません。基準値の表は猫の検査結果ではなく、薬や費用も診断の根拠にはしません。

確認用の資料