腎臓 · PHOS
リン(PHOS)
腎機能が落ちると上がりやすく、慢性腎臓病のケアで重要な項目です。若い動物はもともと高めで、甲状腺機能亢進症の猫でも上がることがあります。
当サイトでは決まった正常値を載せていません。基準範囲は検査機器や方法によって違うため、必ずお手元の報告書の範囲を使ってください。
何を調べる項目か
リンは骨や体のエネルギー代謝に必要なミネラルで、主に腎臓から排出されるため、腎機能が落ちると血液中にたまりやすくなります。慢性腎臓病の猫では、血中のリンをコントロールすることがケアの重要なポイントです。
高いときに考えられること
最も多いのは腎臓のろ過機能の低下です。そのほか、成長中の若い動物はもともと高め、猫の甲状腺機能亢進症、ビタミン D を含む殺鼠剤の誤食、リン酸塩を含む浣腸剤の使用(猫は特に注意)などがあります。採血時の溶血で見かけ上高くなることもあります。
低いときに考えられること
嘔吐や下痢による喪失、猫の肝リピドーシス(脂肪肝)、チューブでの給餌を始めたばかりの猫、インスリンやブドウ糖による治療(リンが細胞内に移動します)などが考えられます。重度の低値は獣医師による処置が必要です。
一緒に見ることが多い項目
カルシウム、尿素窒素、クレアチニン。
再診・経過観察の目安
慢性腎臓病と診断された猫では、IRIS がステージごとに血中リンの目標を示しており、ふつうは療法食や、必要に応じてリン吸着剤で達成をめざします。獣医師が設定した目標に沿って定期的に確認しましょう。フードの成分のうちリンに関係するものは、当サイトの成分事典の「リン酸塩添加物」と「高リン原料」を参考にしてください。
実際の報告書で読み方を練習 →
3 院所・3 匹の腎臓指標、血糖、膵リパーゼ、血球数を病気の手がかりと結びつけます。
継続的に記録したいなら: Chronlo
Chronlo なら血液検査の報告書を写真から取り込み、各数値の推移をグラフにできるので、獣医師との経過確認に役立ちます。
関連ガイド
情報源:
- eClinpath(Cornell University)— Quick test interpretation: Chemistry
- IRIS — Staging of CKD (Modified 2026)
本サイトの内容は参考情報であり、獣医の診断に代わるものではありません。異常が見られたら早めに受診してください。